油圧シリンダーの役割と使用例

油圧シリンダーは、大きな力を途切れることなく、持続的に伝える役割を必要とする場所に使われます。
例えばダンプカーやショベルカーと言った建設機械、旋盤やプレスなどの工作機械、航空機や船舶などに主に使われます。これら設備の特徴は、大容量の直動制動が長時間に渡って必要とされる事です。こうした動きには、空圧機器や電動機器は進歩がすすだとは言え対応出来ず、そうした役割に相応しい油圧シリンダーが今も活躍しています。

しかし、石油ショック以降の産業構造転換が進む中、国内産業で油圧シリンダーの活躍する場所は年々減少しています。現在国内にある油圧機器メーカーの殆どは、アジア等の海外新興市場を主力市場としています。

油圧シリンダーには、直動タイプでは、駆動の役割や形状、取付状態により「フート型」「フランジ型」「クレビス型」「トラニオン型」「ユニバーサルジョイント型」の5種類に大分別されます。また、回転運動をする「オイルモーター」の存在も忘れてはいけません。直動油圧シリンダーでは、メンテナンスがしやすい事から「フランジ型」が採用されるケースが多い様です。

油圧シリンダーは、ユニット内の作動油を駆動源とするため、作動油の管理如何で劣化するスピードが変わります。水やゴミの混入で集道面の損傷や損錆が発生しますので、本体のみならず、油の清浄管理も気を配らねばなりません。

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