油圧ユニットを設計

油圧ユニットを設計するにあたってのポイントはいくつかあります。先ず、一番大切なのは、必要とされる性能を余裕を持って発揮できる事です。油圧シリンダーが大きな力を必要する時に、油圧ユニットを能力の上限近くで使用すると、その時はいいのですが、長い目で見ると、ユニットに相当なストレスが与えられます。ですから、必要とされる力の80パーセント以下で常に使用できるようなユニットを選定しましょう。かといって、余裕が有り過ぎる油圧ユニットの使用は、コストアップはスペース効率の悪化につながりますので注意が必要です。作動頻度が高い場合や、周囲温度が高い場合には、オイルクーラーユニットを追加して作動油の劣化を防ぐと共に、油圧ユニットの安定動作を図りましょう。また、作動油の定期確認や交換が行い易いユニットの選定も必要です。そういった項目が行いづらいと、メンテナンスが疎かになったいまう恐れがあります。また、故障の際の、オイルシールやガスケットの入手性も大切です。そうでないと、小さな部品一つのトラブルの為に、装置全体の停止に繋がってしまうからです。また、部品交換の際のメンテナンスの容易さも重要です。この時間が短ければ、油圧ユニットのトラブルによる、装置の停止時間を短くする事ができるからです。

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